“海鳴りのハーバーライト”
波止場の一角に灯明台が建てられたのは、文久三年(1863)。
昼間は、歴史の遺物のようなこの灯明台も、夕闇が迫れば今でもちゃんと明かりが灯される。
かつてこの一帯には広大な塩田が広がっていた。
月影の闇の中で運行した塩買船の船頭たちが目印にした篝火だったのである。
通り過ぎた船、通り過ぎた時間…、彼方此方に目を移せばすべては幻のごとく見えてくる。
<岡山県倉敷市児島 野崎浜(のざきはま)灯明台>