赤松池

鳥取県西伯郡大山町

 むかし、松江藩に仕える家老がおり、日頃から子供が欲しいと願っておりました。そこで霊験新たかな赤松池大明神にお参りしたところ女の子が生まれ、お初と名付けました。
 美しく成長したお初はやがて殿様の目にとまりお城に上がることになりましたが、これを知ったお初は悲
しみ「お城に召される前に、私が生まれるように祈って頂いた赤松池大明神へお参りさせて下さい」と願った。
 やがて赤松池参りの日、池のほとりにやって来たお初は突然大蛇にその姿を変え池の渦巻きの中に消えてしまった。お初は竜神の化身だったのだ。
 赤松池の半島に祠があり、ご神体としてお初の像が祭られている。お初は竜神として信仰を集め、幸福を
願う人々や干ばつの年には雨乞いの祈願をする人々が絶えないという。
 観光化されているリゾート地大山周辺に残された、神秘の伝説を秘めた赤松池。水面には波紋が静かに広がっていました。